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都心の中小私大を目指す受験生は、総合型選抜か学校推薦型選抜(指定校制推薦)対策に力を注ぐべき理由

  • 大学・短期大学進学 2020年 08月07日

今年は大学入試の制度が大きく変わります。千葉・神奈川・埼玉と東京の一部エリアにある中小規模の地元大学を第一志望にしたい、首都圏在住の受験生はどの入試制度を活用すべきでしょうか?昨今の入試事情を交えながら解説します。

8月に入り、いよいよ各大学の入試要項も新型コロナウィルス対応を加味した内容で固まってきた。気がつけば、9月15日からの総合型選抜の出願まであと1か月ちょっとだ。

今年は1学期の休校が長引き受験勉強が遅れがちとなり、初年度となる大学入学共通テストや、大勢の受験生が会場に集まる一般選抜は本当に実施されるのか、など、受験生にとっては不安になる要素が多い。

そこで、受験生がみんな「今年の大学受験は大変そうだから安全策で行こう」と考えたら何が起きるか、首都圏を中心に考えてみた。

 

■最も確実に合格できる学校推薦型選抜(指定校制推薦)が大人気になり、校内選考が厳しくなる

 

■早く進路が決まる総合型選抜の受験者が増え、入試の倍率が上がる

 

■一般選抜はMARCHなどの難関大学よりも、偏差値50前後くらいの大学が、倍率が上がる(併願校としてちょうどよいポジションだから)

 

■学校推薦型・総合型で入学する受験生が多かった場合、その大学は後半の選抜方式(たとえば一般選抜)の募集人員を減らす可能性がある

 

仮にこのような展開になった場合、地元の中小規模の大学を受けたいと思っている人はどのように動けばよいか?私からの「提案」を下記にまとめてみた。

 

いわゆる地元大学に行きたい人は早く動くべし

地元大学とは、だいたい偏差値でいえば50またはその下で、特定の地域に密着した面倒見の良さが売りの中小規模の大学群、とお考えいただきたい。

しっかり調べたうえで、という前提つきになるが、首都圏に住んでいて家から近くにあるこれらの地元大学に本当に入りたいと思っている人は、確実に学校推薦型選抜(指定校制推薦)を使うか、総合型選抜の早い日程で募集人員が多い方式を受けるべきだ。

なぜかというと、地元大学は指定校制推薦の枠をもともと多めに出している大学が多いので、その大学の近隣の高校に通っているのであれば指定校枠がある可能性は高い。

校内選考を勝ち抜く必要はあるが一番確実に大学に入れる合格チケットなので、「本当に入りたい大学」であればまずこれを活用することを考えてみてほしい。

 

次に、総合型選抜の活用だが、地元大学は総合型選抜の募集人員を他の方式より多めにとっている場合が少なくない。

そして最初の日程に最大の募集人員を配する大学が多いので、まずはこれを受ける。この総合型選抜も、受ける人が増えそうなので油断は禁物だ。

総合型選抜は「ヤル気」をアピールする入試なので、地元大学を受ける人は事前にオンラインオープンキャンパス(対面で実施する大学もある)で模擬授業を聞いたり、可能であれば実際のキャンパスを見たり、ライバル校との学びの違いなどを志望校の教職員に質問するなどして、志望動機を固めておく。

もし、家や高校から近い大学が志望校であれば、先輩で志望大学に在学している人がいる、高校の先生も過去に卒業生を何度も送り出すなどでその大学をよく知っている可能性が高く、話が聞きやすい環境で調査もしやすいはずだ。

生きた情報を得ることで、志望理由書の作成にも具体性が備わり相当なアドバンテージとなるだろう。

実は首都圏の地元大学が家の近くにある人は日本中でごく限られた人だけ、ということを理解しておきたい。調べやすい環境は地味に有利なのだ。(この話はもちろん他地域、特に関西でも当てはまる部分があると思う。)

大学側も自分たちの大学を良く知っている、地元のヤル気ある受験生は特に大事にしたいはずでホンネでは地元の人こそ総合型選抜を受けてほしいと思っているに違いない(これは私が入試関連の複数の大学職員に聞いたコメントでもある)。

しかし、一般選抜は点数だけで合否が決まるのでこの方式ではどうしようもない。

よって、ヤル気を評価する総合型選抜こそ、努力をすれば志望校が身近な存在の地元の受験生が有利になる入試といえるのだ。ぜひ、この夏に調べを深めておいてほしい。

 

総合型選抜の後期や一般選抜が難しくなりそうな理由とは?

なぜ、学校推薦型選抜(指定校制推薦)や総合型選抜の早めの入試方式をおススメするかというと、この2つの入試で予想以上に入学者が出た場合、この後にある入試方式の募集人員が減ってしまう場合があるからなのだ。

特に今年は安全志向で、指定校制推薦を活用する受験生はほぼ確実に増えるに違いない。

たとえば、ある大学が全部の入試で100人を入学させる予定だとする。
募集定員の調整ところが、指定校制推薦で予想以上に希望があり、50人の入学者が出てしまった。

※30名を集めるためにその数倍(大学によっては10倍以上ということもある)の指定校枠を高校に出すので、しばしば大学の予定より多く集まることが起こる。

大学側がどうするかというと、20人分を他の入試で減らさないといけなくなる。
募集定員の調整上記は極端な例だが「指定校制推薦や総合型選抜が集まりすぎると一般選抜など入試日程が後の枠で調整する」というのはあり得る話なので、仕組みは理解しておきたい。

 

そのうえ先ほど書いたように、地元大学の一般選抜を受ける受験生の中には、難関大学を第一志望とする受験生がすべり止めとして受けることも必然的に多く、彼らは地元大学を第一志望と考えている受験生よりも学力レベルが高い。

そのため、一般選抜で合格するのはかなり難しくなるのだ。(こうした層はもっと偏差値の高い大学に合格したらそちらに行くので、最終的に繰り上げ合格ができるかもしれないが)

 

以上の理由で、本当に入りたい、気に入っている地元大学であれば、高校に指定校枠があれば活用し、総合型選抜であれば人脈・地の利を生かして徹底的に調べを済ませて、募集人員が多い早めの方式で受けて合格を狙うことをおススメする。

あとになればなるほど、強力なライバルたちが押し寄せてくる可能性がある。

逆に、ある程度の難関大学を狙える学力があり、心の中ではチャレンジしてみたいと思っている人は、むやみに志望を下げず、一般選抜で思いきって難関大学を狙ってみてほしい(詳しい理由は次回記事で)。

 

すべての大学志望の皆さんが、短い夏休みを志望校対策に有効活用されることを願う。

 

(文責 SINRO!編集長 河村卓朗)

 

 

⇒ 一般選抜についてはこちら
 

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