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【産業能率大学】変化の激しい未来を見据え受験生に新たな選択肢を提示する

「学力の3要素」を評価する産業能率大学の新しい入学選抜方式とは?

  • 大学・短期大学進学 2021年 09月28日

旧AO入試の先駆者として、常に独自の入試方式を展開してきた産業能率大学。入試改革を経て、一般選抜や総合型選抜の新たな方式を2022年度はさらに進化させていく。

目玉となるのは、総合型選抜と一般選抜を併願できる方式の新たな導入だ。

コロナ禍で「安定志向」が進む受験生に、入試の新たな選択肢を提示する狙いとは?林巧樹入試企画部長に話を伺った。

(聞き手・構成 河村卓朗)

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―昨年の入試結果を振り返って、受験生の変化を感じますか?

 コロナ禍に加え、入試改革の不安も重なり、年内の推薦系入試を選ぶ安全志向が顕著に見られました。

 年内と言っても確実に合格を得られる従来の指定校推薦にあたる「学校推薦型選抜」を選ぶ人が多かったと思います。一般選抜、総合型選抜の志願者は大きく減少し、結果的に倍率も下がりました。

 コロナ禍での影響を過剰に意識せず、地道に受験対策の努力を続けた受験生はよい結果が得られたと多くの高校や予備校から聞いています。

 

―コロナ禍が長引くなか、今年も年内入試の利用者が増えると予想されます。志望大学理解のために準備すべきことはありますか?

 昨年は休校等の影響で夏休み前に大学調べができませんでしたが、今年は状況が改善しています。初めから学校推薦型選抜の指定校方式ありきで考えずに、いろいろな大学を見比べてほしいと思います。

 入試対策面でヒントになるのは、総合型選抜の倍率が下がったことです。総合型選抜の合格発表が11月1日以降になり、出願スケジュールも全体的に後ろ倒しになりました。この影響で志願者が減少したのは事実です。

 再受験の可能性が減り、リスクが増えたとも言えますが、しっかり対策をすれば、合格を得られる可能性は十分にあります。親子で一緒に志望大学のホームページやパンフレットを見て、早めに情報収集してほしいですね。

 できれば、募集人数や倍率よりもアドミッションポリシーやカリキュラムポリシーを読んで、自分が共感できるか、理解できるかに着目してほしい。それが、総合型選抜で合格する秘訣でもあります。

 本学でもオープンキャンパスで模擬講義や授業体験をしてもらいます。また、「キャリア開発プログラム」という進路選択や自分の将来についてグループワーク形式で考えるイベントも開催しています。

 どの大学、学部を受験するかを考える前に、自分がどのような社会人になりたいのかを考えることは、面接対策としても重要な事項です。こういったイベントは、夏季休暇期間に実施されるので、調べてみるといいでしょう。

 

総合型選抜と一般選抜を併願できる方式を導入

―2022年度入試の総合型選抜で変更点や注目点はありますか?

 受験生に選択肢を広げるような選抜方式を考えることが大切だと考えています。そこで、2022年度入試から導入するのが、「総合型選抜AL(アクティブラーニング)方式 併願型」です。これは本学で初の総合型選抜で併願が可能となる方式です。

 この方式は、試験日は11月21日、合格発表は12月1日で、入学金を納付する一次手続期限は12月24日です。そして二次手続きの〆切は、2022年2月24日まで学費の納入を猶予します。

 これで一般選抜にも挑戦したい受験生が安心して、産業能率大学の総合型選抜を受験できるというわけです。

 試験としては、社会課題に関するレポート作成やプレゼンテーション、面接を予定しています。詳しくは、本学のホームページで確認してみてください。

 

―2021年度入試から一般選抜に新規導入された「未来構想方式」も非常にユニークですね。

 全学部で実施する「一般選抜 未来構想方式」は、文部科学省から示された高大接続の観点から入試制度を設計したもので、「社会の課題を解決したい」「持続可能な未来を実現したい」と本気で考えている受験生に受けてほしいと願う入試方式です。

 選考方法は、「大学入学共通テスト5教科型(学費減免)」と「大学入学共通テスト3教科型」の2種類があり、いずれも共通テストの得点と、事前記述課題および未来構想レポートにより選考されます。

 「共通テスト5教科型」で入学した学生は、学費が国公立大学程度に減免される点もポイントです。未来構想レポートは、社会課題に対して、常に臨場感を持ち、主体的に向き合う姿勢が問われる内容になっています。

 未来構想方式で入学してきた学生はモチベーションが非常に高く、この新たな選抜方式に手応えを感じています。総合型選抜と同様に一般選抜で入学する学生も意欲的で社会に貢献したいと思う学生が増えることで、さらに学生同士が切磋琢磨し、学内が活性化することに期待しています。

 本学に入学した学生は、一様に主体的な学生が多いことに刺激を受けると話していますが、それを加速したいと思っています。

 

一般選抜「未来構想方式」2021年度出題内容
  • 編集部にて、設問の主要部分を抜粋
【問1】 未来村は、2040年に存続の危機ともいえるような状況に陥ってしまいました。このような状況に陥ってしまった原因はいくつも考えられますが、あなたは、村にとって最も大きなターニングポイント(分岐点、変わり目)は、何年(年代)どのような出来事があったときだったと思いますか?
【問2】 あなたは、上記問1で回答した村のターニングポイントにおいて、何をすればよかったと考えますか。どのような立場でどのような施策を講ずればよかったのか、あなたの考えを書きなさい。
【問3】 上記問2で回答した施策を実行した場合、2040年の未来村はどのようになっていたと思いますか。村の人口や産業、住民の生活などについて、あなたの考えを書きなさい。

 

詳しくはこちら

 

主体的に学び、行動できる受験生を幅広く受け入れたい

―最後に産業能率大学に興味のある受験生や保護者にメッセージを。

 2020年度入試までのいわゆる「定員厳格化」「入試改革」に起因する私大難化の動きは、コロナ禍ですっかり過去のものになりました。共通テストや入試改革の全貌も明らかになり、一般選抜・総合型選抜の倍率も落ち着いた今年は、受験生にとって、「本当に行きたい大学」を目指すチャンスです。

 産業能率大学では、「自分はこれをしたい」「こう学びたい」と主体的に行動できる受験生に幅広い機会を与えられる選抜方式を用意したいと思っています。

 

[ 産業能率大学Webサイト ]

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入試の詳細やイベント情報はこちらで入手できる。
https://www.sanno.ac.jp

 

 産業能率大学 入試企画部長
 林 巧樹

  PROFILE
 1997年より入試センターに勤務し、1年間で全国350校以上の高校を訪問。98年より入試センター長となり、AO入試を導入する。2004年に「高校生のためのキャリア開発プログラム」を開設。また、全国の高校、教育委員会等より「アクティブラーニング」、「探究」に関する講演を依頼される。
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