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【東京経済大学】「考え抜く実学。」の東京経済大学で聞いた 経済学と経営学の違いと魅力とは?

2年次からの専門ゼミやデータサイエンス教育など最新の学びに迫る

  • 大学・短期大学進学 2023年 08月07日

1900年に大倉喜八郎が創立し、経済・経営のプロを数多く輩出してきた東京経済大学。

「実学」重視の授業と2年次からの手厚い専門ゼミが有名で、公認会計士・税理士などの国家資格取得サポートのほか、最近はデータサイエンス教育にも力を入れている。

今回のテーマは「経済学と経営学の違い」。経済学部長の中村豪教授、経営学部長の本藤貴康教授に話を伺った。

聞き手・構成 河村卓朗(SINRO!編集長)

経済は果てしない「大海原」
経営はそこに乗り出す「船」

―東京経済大学には、文系の人気分野である経済学部と経営学部があります。両者の違いを普段はどのように説明されていますか?

中村 私は「経済」を大海原に例えることが多いですね。

 航海に出るには、海について知る必要があります。このエリアは危ない、ここは強い風が吹くといった海図のような役割を果たすのが経済学だと思います。大海原での天気や潮目の変化の理由にあたるのが、経済理論です。

 

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東京経済大学 経済学部 学部長
中村 豪 教授

 

本藤 これに対して経営学は、企業や組織の在り方、さらにその運営方法などを学ぶ分野です。

 「経済」が大海原であれば、「経営」はそこに乗り出す船をどう扱うかを知るための学問かもしれません。ここから、経済学が「マクロ的」なのに対し、経営学は「ミクロ的」な学問と呼ばれることが多いですね。

 授業名でいうと「経営組織論」や「経営戦略論」、さらに「マーケティング論」や「消費者行動論」なども経営学部で学びます。

 

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東京経済大学 経営学部 学部長
本藤 貴康 教授

 

―ちなみに、おふたりはどのような授業を担当されていますか?

中村 私の専門は「産業組織論」といって、企業同士が競争したり、協力したりすることで、産業全体がどうなるか考察する分野です。どうしたら消費者も含め、産業に関わる人々全体にとって良い状態を実現できるかを理論的・実証的に考える学問ですね。

本藤 中村先生の専門分野のように経済学は「全体最適化」を模索するのに対し、経営学は「部分最適化」を目指す傾向があります。つまり、どうやったら競合他社からシェアを奪えるかを考えるのが経営学で、小売業界全体の利用者を増やす方法を考えるのが経済学なのかもしれません。

 私の専門は「マーケティング」なのですが、担当するゼミでは大手企業との共同研究として、全国1400店舗の顧客購買データを提供してもらい、より効果的な売り方を学生たちが考案し、企業に提案する課題などに取り組んでいます。

 

―経済学部、経営学部それぞれの学びと相性のいい受験生とはどういうタイプだとお考えですか?

中村 経済学に向いているのは「コツコツタイプ」の人ですね。経済学は研究対象がとにかく大きいので、一歩一歩、着実に学びを進めるのが得意な人に向いています。

本藤 経営学に向いているのは、本を読んで考えるより、街に出て体験しながら学ぶようなタイプですね。商品はどうやったら視認されるのか、リピートしたくなる商品とはどういうものか……そういう視点がある人に向いています。

 一方、会計学やファイナンス系を目指す学生は「コツコツタイプ」が多いですね。これらも経営学部の会計分野になります。

 

―最近、AIやデータサイエンスの学びへの関心が高まっています。東京経済大学でもこの分野に力を入れているようですね。

中村 経済学とデータ分析は切っても切れない関係で、統計学や数学の基礎知識があるとデータ分析をする際に有利なことは多いです。数学が実社会の問題に役立つ面白さを実感してもらえるとよいですね。

本藤 経営学においてもテストマーケティングなどをする際に、データの知識なしでは議論ができないのは確かです。

 ただ、AI・データサイエンスというと高度なプログラミングの知識が必要と思われがちですが、そんなことはありません。経営学を学ぶ人には、データを使って何を明らかにしたいのかを考える発想力のほうがむしろ重要だと思います。

 

選択肢が幅広い!東京経済大学 経済学部&経営学部ゼミのテーマ例

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「金融」や「会計」のプロを目指すプログラムも

―経済学、経営学を両方学べる東京経済大学ならではの注目すべき取り組みはありますか?

中村 経済学部には、金融データ分析などを専門的に学べる「金融選抜プログラム」があります。

 金融市場のさまざまなデータが入手できる時代だからこそ、それを読み解き、社会のために役立てる人材が必要です。金融を学術的に理解するだけでなく、実務スキルも身につく、金融業界志望の学生のためのプログラムです。

本藤 経営学部には、「公認会計士」「税理士」などを目指す学生に向けた「会計プロフェッショナルプログラム」があります。会計専門職で働く卒業生のサポートを受けられるのが特長です。

 また、東京経済大学は、2年次から専門ゼミに所属できる点も魅力です。経済学部・経営学部の学生は、両学部のゼミや総合教育科目のゼミに所属できるので、学ぶテーマの選択肢も大きく広がります。

 

―最後に東京経済大学に興味のある高校生にメッセージを。

中村 経済学の研究テーマは、「日本の経済政策」といった大きなものから「スーパーの商品の価格」、「子育てとキャリアの両立」といった身近なものまで実にさまざまです。

 身近なテーマを入口として、その背景にある事象に迫るのが経済学です。「政策」「金融」「労働」「教育」など幅広い分野に関心がある人と面白い研究に取り組みたいですね。

本藤 経営学部は、経営、会計、情報、ファイナンス、そしてマーケティングと企業活動を網羅しています。まずは大学案内などで、どのような授業やゼミがあるか調べてみてください。

 

お話を伺った方

東京経済大学 経済学部 学部長
中村 豪 教授

東京経済大学 経営学部 学部長
本藤 貴康 教授

 

⇒『進路の広場』で東京経済大学を見る

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