大学受験はいつまで出願できるのか?首都圏で2月から3月にかけて出願が可能な私立大学・短大数は弊社調べで195校。 この時期の入試はライバルが少なく、受かりやすい理由を解説します。
2月上旬になると、私大一般選抜のいわゆる前期試験が多くの大学で実施されます。
そこで志望校の合格を得られなかった場合、受験生はこのあとどう動くべきか?
本稿では2月後半以降に実施される私大の後期試験がねらい目な理由を解説していきます。
SINRO! 編集長 河村卓朗
進路企画では、今現在も大学受験を頑張る受験生に向けて、一般選抜と総合型・学校推薦型選抜で2月から3月にかけて「今から出願できる」首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)の私立大学、短大195校(大学152校、短大43校)の入試情報を、志望校検索サイト「進路の広場」内「2月以降に出願できる私大入試特集(2024年度 首都圏版)」にて公開中です。*一般選抜は共通テストのみの方式を除く。
上記サイトでは「検索機能」をご活用いただくとスムーズに調査ができます。たとえば、「キャンパス所在地」「試験日」「出願終了日」「学べる分野」などで絞ると自分に合った大学が見つけやすくなります。なお、検索結果は「試験日の早い大学」から順番に表示されます。
これから出願できる大学のラインナップが気になる方も多いと思いますが、残念ながら「早慶上智」や「GMARCH」などの難関校はこの時期の入試はやっていないか、共通テスト方式のみの実施となっています。
しかし、有名校で出願可能な大学も多数あります。
その他に、私が取材を通して魅力を感じた大学として、経済・経営関連のテーマを実学的なアプローチで学べる産業能率大学、東京経済大学などを挙げておきます。
今回初めて知った大学や改めて「どんな大学だろう?」と思った大学については、「進路の広場」内の「大学・短大を探す」ページで各校の中身をぜひ調べてみてください。
昨年の解説記事でも触れましたが、私大受験のラストチャンスともいえるこの時期の入試が、年々ライバルが減って実は合格チャンスが増えている点について解説していきます。
結論からいえば、今年もこの時期の入試でライバルが減る可能性が濃厚です。どうしてこのような状況になっているのでしょうか?
答えは、年内入試で進路を決める人が増えていること、一般選抜の前期(2月前半の入試)で合格者数を増やす大学が多くなっていること。この2つの要素により、2月10日の週くらいまでに進学先が決定する受験生が近年とても増えているからです。
特に、いわゆる日東駒専・大東亜帝国などの大学群やもう少し偏差値の低い大学を志望する受験生の多くは、「年内入試」とよばれる総合型選抜や学校推薦型選抜(指定校推薦など)で進学を決めており、一般選抜の受験者は減っています。
次に、実際に私大の後期日程(3月の入試)を受ける受験生の数がここ数年でどれくらい減っているのか見てみましょう。ハッキリ言って「激減」しています。
豊島継男事務所が調査した、首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)の後期試験(3月の入試。共通テスト方式を除く)における志願者数を見てみると、2020年度の約11万2千人から2023年度には約6万3千人にまで減っていることがわかります。実に44%減です。
私は3月の試験がねらい目となっている要因として、「年内入試人気」と「2月前半に合格者数を多く出す大学が増えた」説を取っていますが、この数字は一定の傍証になるでしょう。近年、この時期まで残っている受験生が急速に減っていることは確かです。
実際に後期日程(3月の入試)の倍率を見てみると、有名校でも学部によっては1倍台などというケースも散見されます。
このことから、私は今から出願できる大学の中にはねらい目かつ合格チャンスが多い大学・学部が多数あると申し上げたいのです。
「2月以降に出願できる私大入試特集(2024年度 首都圏版)」などでしっかりチェックすれば、早々に進学先を決めた受験生よりもむしろ知名度の高い大学に合格するチャンスがあるかもしれません。
シッカリ調べて選択肢を多く持ち、最後まであきらめずに合格を目指してください。