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【横浜商科大学】将来を見据えた4年間の学び 横浜商科大学で身につける「考える力」

「商学」を「社会を生き抜く力」に変えるためのカリキュラムとは?

  • 大学・短期大学進学 2025年 07月30日

横浜市鶴見区に拠点を置く横浜商科大学は、地域や企業との連携を重視した実践的な学びを展開している。

また商学を軸に、観光・スポーツ・データサイエンスなどの専門領域を通じて、学生が将来のキャリアを主体的に描くとともに、「考える力」の育成を目指している。

小島敏明商学部長にその教育の核心を伺った。

聞き手・構成 河村卓朗(SINRO!編集長)

商学は「ビジネスをつくる学問」
人生の基盤を築く4年間の学び

ー横浜商科大学は商学部のみの単科大学です。そもそも「商学」とはどのような学問なのでしょうか。

「商学」とは、商い(あきない)に関わる仕組みやプロセスを体系的に学ぶ学問です。モノやサービスがどのように生まれ、流通し、消費されるのかを、企業や消費者、社会全体の視点から多角的に理解します。財務会計やマーケティング、経営戦略といったビジネスの現場に直結する内容を扱い、実務とのつながりが多い点が特徴だと考えています。

横浜商科大学では、商学を「ビジネスをつくる学問」と位置づけています。経済・経営、流通・マーケティング、会計・ファイナンスなどの領域を横断し、それらを結びつける核として捉え、理論と実践を行き来しながら学びを深めていきます。

そして、この商学を軸に、「商学科」「観光マネジメント学科」「経営情報学科(スポーツマネジメントコース/情報マネジメントコース)」の3学科2コースを設置し、学生の多様な興味や将来像に応じた柔軟な学びを提供しています。

ー御校で展開されている充実したプログラムについて、詳しくお聞かせください。

本学では、商学分野の専門性を軸に、ビジネスの現場で必要とされる知識とスキルを段階的に学べるよう、「初年次教育」「実効型実践教育」「対話型教育」「キャリア教育」の4つの教育プログラムを用意しています。

初年次教育では、高校から大学への接続期間を意識し、大学生としての土台を築きます。例えば『考える力』という授業では、「なぜ学ぶのか」「将来どんな力が必要か」といった問いに向き合い、将来のキャリアをデザインする力を育てます。『商学基礎』では、経営・会計・観光・データサイエンスなど各分野に触れ、自分に合った専門領域を探る機会を提供しています。

この初年次教育を支えるのが対話型教育です。アカデミック・アドバイザー制度(担任制)を導入し、教員が学生と密に関わることで、進路選択や学修の悩みに対して丁寧にサポートしています。

2年次以降は専門的な学びが本格化し、ゼミナールや『アカデミックライティング』の授業を通して、論理的思考力や表現力を養います。3・4年次には卒業論文に向けて、自ら課題を見つけ、調査し、解決策を導く力を伸ばしていきます。

学生の進路に合わせた特色あるプログラムも魅力です。全学的なデータサイエンス教育の取り組みとして、文部科学省の数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度に対応したカリキュラムを用意。

また、学科やコースの取り組みでも、観光マネジメント学科では、地域活性化に貢献する人材を育てる『観光アンバサダー認定プログラム』を設定し、そこで身につけた能力を活かして、横浜の魅力を再発見する『フィールドワーク体験』を実施しています。

経営情報学科スポーツマネジメントコースでは、学内のスポーツジムの運営を学生が主体的に担うことで、現場でのマネジメント力を養っています。

さらに、2025年4月には「横浜商科大学大学院 商学研究科(修士課程)」を開設し、学部での学びをより高度に深められる環境も整いました。

社会で活躍する自分をデザインする「商大の4年間」

主体的に人生を歩んでいくために
なぜ学ぶのかを意識してほしい

ー4年間の学びのなかで、御校が大切にしている価値観とは?

最も大切にしているのは、「共に学ぶ」という姿勢です。学生は将来像を描き、必要な学びを自ら選択するプロセスを通じて、成長していきます。

例えば、新入生を先輩学生がサポートする「SA(Student Assistant)制度」や、正課外においても、初めて簿記を学ぶ学生や簿記資格取得を目指す学生が気軽に学びあい、教えあうことができる「簿記・会計支援室」があり、教員の協力を仰ぎながら、学生が主体的に取り組んでいます。

その主体性が周囲へと波及していくことで、学生同士が刺激し合い、個々の学びが呼応するような好循環が生まれます。それこそが、小規模大学ならではの教育のかたちだと考えています。

この考えの基盤にあるのが、建学の精神「安んじて事を托さるる人となれ」。社会から信頼される存在として、高度な専門性と強い使命感を備えた人材を輩出していきます。

ー総合型選抜では、どのような点が評価されるのでしょうか。

総合型選抜では、「なぜ横浜商科大学で学びたいのか」という志望動機が重視されます。オープンキャンパスへの参加や模擬授業での気づきなど、本学の学びが、自分の将来像とどのようにつながっているかが評価ポイントです。

「商学を学ぶことで何を得たいか」ではなく、「将来の目標を実現するために、商大での学びが必要だ」という視点を大切にしてほしいと思います。

ー最後に、受験生と保護者の皆さまにメッセージをお願いします。

まずは、本学のオープンキャンパスにお越しください。模擬授業や個別相談を通じて、本学の学びのリアルに触れることができます。ぜひ在学生との交流も楽しんでください。

「大学で何を学べばいいのかわからない」「将来に漠然とした不安がある」という受験生も、本学の学びのなかにヒントを見つけられるはずです。横浜商科大学には、あなたが自分らしく成長し、「人生の主人公」として歩み出せる環境が整っています。

お話を伺った方

横浜商科大学
小島 敏明 商学部長
流通・マーケティング・空間デザイン業界で企画や事業開発、コンサルティング業務に従事する傍ら、大学の研究所にて、「場」を起点としたマーケティングや社会イノベーションに関する調査研究を進めてきた。
2019年より横浜商科大学に着任。2023年より商学部長に就任。

⇒『進路の広場』で横浜商科大学を見る

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