受験生の選択肢を広げる入試制度、奨学金制度が充実。データサイエンス教育にも注力
人文・社会科学系の大学として知られる駒澤大学は、2000年代から医療系、グローバル系の学部を新設し、「総合大学」としての評価を高めている。
全学的にデータサイエンス・AI教育プログラムを展開するなど、情報教育に力を入れている点も大きな魅力だ。
都心のワンキャンパスで取り組んでいる学びの事例や入試制度について、入学センター所長を務める経営学部の小野瀬拡教授に話を伺った。
聞き手・構成 河村卓朗(SINRO!編集長)
駒澤大学の最大の特色は、東京都世田谷区の「駒沢キャンパス」に7学部17学科が集結する多様性のある学びの空間です。学部や学年の壁を越えた交流が自然に生まれやすく、さまざまな考え方や価値観に触れることで柔軟な思考力が育まれます。
また、日本を代表する人気企業が集まる渋谷・青山エリアまで、電車で10分程度でアクセスできるロケーションも大きな魅力です。キャンパス周辺は緑が豊かで落ち着いており、学びと生活の両面に適した理想的な環境だと考えています。
さらに学びの面では、仏教学部、文学部、経済学部、法学部、経営学部という人文・社会科学系はもちろん、医療健康科学部、グローバル・メディア・スタディーズ学部を備えた「総合大学」として、より幅広い学びの可能性を模索しています。
曹洞宗立宗の精神を背景に設立された駒澤大学の教育の根幹となるのは、「仏教」の教えと「禅」の精神です。全学共通科目の「仏教と人間」は、あくまでも学問的に仏教や禅の考え方を参照しつつ、人生の意味や社会のありかたについて自ら考えるきっかけになると評判です。学内で本格的な坐禅を体験できる選択科目「坐禅」も、非常に人気のある授業です。
また、情報教育についても学部を問わず力を入れており、2022年度には全学共通科目としてデータサイエンス・AI教育プログラムを開講。「リテラシーレベル」「応用基礎レベル」に分かれ、各レベルを修了すると修了証が発行されます。リテラシーレベルを修了した学生には、Amazon Japanでの研修や企業視察といった内容を含むDXスキル習得プログラムも提供されています。
私の専門分野はベンチャー企業論ですが、ゼミナールでは企業の歴史や理念、ビジネスモデルなどを探究しています。昨年は小野瀬ゼミナール独自の取り組みとして、ANA(全日本空輸株式会社)の創設者である美土路昌一氏の生涯を辿り、インフォグラフィックの形式にまとめて展示や冊子に展開しました。
今では日本の航空業界を代表するANAですが、実はヘリコプター2機を運航するベンチャー企業からスタートしています。以来、さまざまな難局を迎えながらも、美土路氏の唱えた理念「現在窮乏将来有望」を受け継いで業績を伸ばしてきました。ひとつの実例を調査し、視覚的に伝えたことにより、学生たちは多くの経営学的な学びを得ることができました。
同時に、この過程で育んだ情報収集能力やデザイン力を、健康福祉に関するポスターの作成など社会貢献に役立てている学生も多くいます。

駒澤大学の一般選抜は、シンプルで基本的な問題が中心です。教科書や過去問題を地道にこなしてもらえれば、合格に辿り着ける問題となっています。その点、国公立大学の志望者にも併願しやすい内容だといえるでしょう。
多くの受験生にとって利用しやすいのは、一般選抜の「全学部統一日程選抜」だと思います。これは医療健康科学部を除く全学部共通の選抜方式。3科目の全問マークセンス方式で、記述式問題はありません。3学科(専攻)まで併願が可能で、併願受験の割引制度もあります。
また、上位200名以内の得点で合格し、入学した場合、年間30万円が給付される奨学金も用意されています。この奨学金は、入学後の成績により、2年次以降も継続可能です。
「一般選抜T方式」は、3科目(各100点)300点満点の同一配点型選抜です。解答は主にマークセンス方式と記述方式の併用で、優秀な成績で合格・入学した学生は、「新人の英知(一般選抜特待生)奨学金」が利用可能。出願時に申請することで授業料相当額が給付されます(グローバル・メディア・スタディーズ学部はS方式で申請)。
「一般選抜S方式」は、各学科が指定する特定科目の配点が2倍になる特定科目重視型の方式です。特定科目が自分の得意科目と一致する人に有利で、強みを活かして合格の可能性を広げることができます。
各方式の詳細や多様な奨学金制度については、WEBサイトなどでご確認いただければと思います。


駒澤大学は、仏教と禅に根ざした教育を通じて、学生一人ひとりが智慧を磨き、他者を思いやり、社会と調和して生きる力を養うことを重視しています。専門教育に加え、語学・ICT・キャリア教育などの基礎力を強化するプログラムを整え、幅広い学びの機会を提供しています。
受験生の皆さんが安心して挑戦し、その可能性を大きく伸ばしていけるよう、本学は教職員一丸となって学修環境を整えてまいります。
駒澤大学 入学センター所長
小野瀬 拡 経営学部教授
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