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【私大 総合型選抜レポート】書類? 面接? 学力? 年々、入学者数が増えている!

学力型の台頭、AI活用の注意点など、激動する総合型のポイントとは

  • 大学・短期大学進学 2026年 08月26日

近年、年内入試の中でも「総合型選抜」を選ぶ受験生が増えている。

本稿では学力型の台頭や面接義務化などの最新動向に加え、AI活用の注意点など今年ならではのポイントを解説していく。

河村卓朗(SINRO!編集長)

年々、入学者数が増えている総合型選抜で合格するためのポイントは?

ここ数年、私大入試において総合型選抜で入学する受験生が増えている。以下の文部科学省「国公私立大学入学者選抜実施状況」の引用を見ると、私大の総合型選抜入学者数が年々増えており、一般選抜での入学者数が減っていることがわかる。

文部科学省「国公私立大学入学者選抜実施状況」の引用データ

最も早い入試であるうえ、高校からの推薦書が基本的に不要かつ出願時の評定基準を設けない大学が多く受けやすいなどが要因だろう。

総合型選抜の選抜方法は、一般に「学力型」「対話型」「実技型」に大別されるといわれている。本稿では中小規模の私大総合型選抜で主流となっている「対話型」と、今年実施校が増えそうな「学力型」にも焦点をあてつつ、解説を進めていく。

「対話型」のポイントは、「自分はどんな人物であるか」「志望校の学びのどこに魅力を感じたか」「その大学で4年間をかけて何を学びたいか」といったことを、いかに具体的なエピソードを交えながら書類や面接で表現するかだ。

志望理由を具体的に自分の言葉で語るには、志望学科のカリキュラム内容や特徴のある教育サービスをしっかりチェックしておき、これらの内容をどのように活用して学んでいきたいかを書類や面接で具体的に言及すると先方に熱意が伝わりやすくなる。

2027年度は学力試験を中心とする総合型選抜の実施校が増加。
面接の必須化も決定!

ここで、今年度(2027年度)入試で新たに実施校が増えそうな学力試験を中心とした総合型選抜についても解説をしておきたい。

文部科学省が2026年度入試での年内の学力試験実施について、面接または書類審査などを組み合わせる「条件つき」で認めたことから、急速に導入校が増えている。

すでに文部科学省が認めた形の学力を中心とした入試を実施している大学として、東洋大学(基礎学力テスト型)、大東文化大学(基礎学力テスト型)、神奈川大学(適性検査型)、玉川大学(適性検査方式)、関東学院大学(給費生選抜)、明星大学(スカラシップ選抜)、大妻女子大学(基礎能力型)などがある。

2027年度入試では東海大学が特待生入試の「プレトク」を年内に実施予定だ。さらに、成蹊大学も「基礎学力型」を実施予定など、新たに参入する大学も増えている。

ここで注目したいのが、文部科学省が5月27日付で各大学・都道府県教育委員会に通知した「2027年度大学入学者選抜実施要項」だ。総合型・学校推薦型選抜での面接が必須化されることが決まった、学力偏重への歯止めとして注目される動きだ。

すでに学力型の年内入試を導入済みの大学については変更までに2年間の猶予期間が設けられるが、2027年度入試から導入を予定している大学では、入試内容に変更が生じる可能性が高いので志望校の最新の入試要項を必ず確認するようにしたい。

また、これらの年内の学力入試の特徴は入学手続き締切日(最終)が2月後半に設定されている大学が多いため、一般選抜や大学入学共通テストなどとも上手に組み合わせた運用もできそうだ。「学力中心」の総合型選抜は、一般選抜と併願ができる内容のものが今後増えるのではないかと予想している。

入試制度とポイント

総合型選抜のトレンドと注意したいこと

受験者が増え続ける総合型選抜を取り巻くトレンドと注意点について、3点お伝えしたい。

❶併願を認める大学が急増中
近年、併願を認める総合型選抜を実施・新設する大学が有名校でも急増している。受験生にとっては選択肢が広がるメリットがある。
ただしここで注意したいのが「専願と併願」の違いだ。専願は合格したら必ず進学しなければならないため、第一志望以外への出願は慎重に判断したい。
❷志望理由書の使いまわしに注意!
複数校を総合型選抜で受験する人が増える一方で、本誌が取材した複数の大学入試担当者から「志望理由書を明らかに使いまわしたと思われる内容の出願が散見されるようになった」という声を聞いた。
就活のエントリーシートと同じで、志望先への具体的な熱意と理解が伝わらない書類では合格は難しい。志望理由書を丁寧に磨くという原点を忘れないでほしい。
❸AI丸投げは危険!賢い活用術は?
「AIを志望理由書作成に活用してもよいか」という質問を高校現場からよくいただく。私の見解は「条件つきでOK」だ。最も避けたいのはAIへの丸投げ。AIは便利だが誤情報も生成する。チェックを怠ると他大学のアドミッションポリシーをそのまま引用した書類を提出するという致命的なミスも起きかねない。
一方、志望学部について、受験を検討している複数校の学部の特徴をAIに調べさせるといった使い方は効率的な運用といえる。要は使い方次第だ。

総合型選抜は年内だけではない。
3月まで実施する大学も多い!

最後に、総合型選抜は年内入試と思われがちだが、実は中小規模校では3月期まで試験を実施している大学も少なくないことをお伝えしたい。

前回入試では、首都圏で2月中下旬から3月にかけて総合型選抜を実施した大学・短大は約70校あった(弊社調べ)。もし年内に総合型選抜で思うような進学先を確保できなかった受験生も、1月以降に出願を受け付けている大学は多い。諦めずにチェックを続けてほしい。なかには3月まで間口を広く設けている大学もある。

総合型選抜は決して年内で終わりではない。最後の最後まで自分に合った進学先を探し、チャレンジし続けてほしい。

一般的な入試と合格発表の時期

 

特設サイト「2027年度入試 総合型選抜・学校推薦型選抜データベース」を公開中

弊社では今年も、関東エリア(東京・千葉・埼玉・神奈川)の大学・短大の総合型・学校推薦型選抜の日程一覧をまとめた「総合型選抜・学校推薦型選抜データベース」を公開しています。

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